CIGARRO PC
Summary
クラウドファンディングで初めて商品化されたPC。
About this project
静かな光に包み込まれるステンレスボディ。
絶妙なバランスで存在するアルミキャスト製のスタンド。
小気味よい音楽に変わるトグルスイッチ。
ウェブサイト『空想生活』から誕生した“CIGARRO PC(シガーロ・ピーシー)”は
アパレルメーカーのABAHOUSEと、インテリアショップのTIME & STYLE、
PCメーカーのGatewayの3社の協力を得て企画された、
従来の画一的なPCデザインにアンチテーゼを呈するWindowsマシンです。
◇ デザインに特化したパソコン
大量生産によって生まれたこれまでのパソコンには画一的なデザインのものしかなく、
素材に樹脂を使用する無機質なベージュの箱でしかありませんでした。
2000年頃に発売されたアップル社の初代iMacの、
半透明な樹脂にカラフルな色合いと、ころんと丸みを帯びたボディは、
パソコンすらよく知らない人たちにも大きな衝撃を与えました。
しかし、素材を樹脂からステンレスに変え、鋭く角張らせたメタリックなCIGARRO PCは
パソコンと言えば“スペックが最も重要”と言われていた時代にデザインに特化した、
これまでにない全く新しいパソコンです。
◇ ハーマン=ミラーに代表される1950〜1960年代を強く意識したモノづくり
メーカーの都合で規格化・多機能化され、大量生産されてきたモノづくりとは一線を画し
ユーザーのほしいという気持ちに添ったモノづくりを実現しようとする考えから生まれた
CIGARRO PCには、モノがモノとしての主張をきちんと持ち合わせていた
1950〜1960年代の日本らしいモノづくりの土壌が培われていった時代を強く意識し、
素材そのものが持つ力強さを昇華しました。
◇ 今までにない斬新なデザイン
ル・コルビジェのデザインルームやイームズチェアの近くに置くことを想定した、
存在感あるステンレスボディ、椅子のようなスタンド、トグルスイッチの採用といった
斬新なデザインは、ステンレスの金属特有の折りやアルミキャスト製スタンドの形からも
マスプロダクトでは目指せなかったクラフトマンシップ豊かな質感に仕上がりました。
本体とディスプレイが一体となったボディには邪魔なコード類がなく、
正面だけでなく、背面から見てもこの美貌を損ねることはありません。
コルビジェのデザインルームを想定したデザインには、椅子のバランスを崩さないよう、
中心に4本の金属パイプの脚が配されているコルビジェのデザインが
CIGARRO PCのスタンドにも活かされています。
印象的なトグルスイッチはオンオフの感触が明解で、
ディティールへのこだわりを感じさせます。
◇ デザイナーは片山正通氏!
CIGARRO PCを手がけたデザイナーは、
インテリアデザイナー、クリエイティブディレクターとして活躍する片山正通氏。
名称である“シガーロ”とはスペイン語で葉巻を指し、
「葉巻を嗜む、そんなライフスタイルを持った大人の人に使ってほしい」
との片山氏の意向から、この名前が付けられました。
CIGARRO PCは、
とかくスペックばかりが語られがちで画一的なデザインばかりのパソコン界に、
風穴を開けてくれる一台になるでしょう。
人びとが本当にほしいものをつくるため、
初期ロット200個のご注文をいただいた時点で製品化し、
2001年2月に39万円で発売いたします。
fabcrossの『Dig up the underground「プロダクト一機一会」 by 松崎順一』にてご紹介をしていただきました!(2016年4月19日)
初めてクラウドファンディングで製品化したデザインPC 「CUUSOO CIGARRO PC」
https://fabcross.jp/topics/dug/20160419_cigarro_pc.html